Robotics
ロボティクス関連技術

当社のロボティクス技術

ロボティクス3概念で定義される「感じる」「考える」「動く」に、当社のコア技術で貢献します。
当社では、ロボットシステムの領域を、①サービスロボット・協同ロボット・FAロボットなどが現場現地で稼働するロボット領域、
②状況に応じた最適化を行うクラウド・CPS領域、③それら2領域を融合させる無線通信領域、の3領域として定義し、
保有技術をそれぞれの領域に応用展開し貢献いたします。

保有技術

ロボット領域

ROS活用​

自動運転、自律走行ロボットの開発で培ったROSシステムインテグレーション

自動駐車システムなどの運転支援システムの開発、自動運転、自律搬送ロボットの開発で活用してきた「Rviz」「Gazebo」「CARLA」などのシミュレーション技術でお客様の開発期間短縮、効率化に貢献します。例えば、実績ある部分(変えたくない部分)は流用し、新機能や研究段階の部分とはインタフェーズを最適化することでROSシステムを構築します。また、RvizやGazebo等の無償可視化ツールを活用し、さらにワークのCADデータや環境モデル(3D地図、物標データ)を取込むことで柔軟かつ実環境に近いシミュレーション環境の提供が可能です。これまでの開発経験から、お客様の要件に最適なAI、機械学習をご提案するだけでなく、システムへの組込みもサポートします。

ラピットプロトタイピング​

携帯電話やラップトップなどの各種モバイルデバイスおよび車載機器の量産開発で培った「装置まるごと開発」により、お客様のアイデアを早期に具現化することで貢献します。
装置開発に必須である「電気・制御回路」「組み込みソフト」「機構・構造・筐体」の技術がひとつの会社・ひとつの拠点にある特長を活かし、テストマーケティング用PoC(Proof of Concept)開発や展示イベント用のデモ機開発などの開発の上流フェーズにおいて、短期間でご要望の仕様を満たす機器の開発を行います。
また、アイデアの柔らかい状態から仕様に落とし込むご相談にも対応します。特に、ロボット領域向けにおいては、駆動部の開発ついて、モータ駆動設計、カム・リンク・歯車などの動力伝達部設計、制振技術、静音化など様々な技術で原理検討から具現化まであらゆるフェーズのご要望に対応いたします。

無線通信領域

無線技術​

当社コア技術のひとつである「無線技術」により、ロボット領域(現場・現地)とクラウド領域を「無線でつなぐ」ことで貢献します。
特定小電力無線、BT/BLE、WiFi(2.4/5G)、LTE などによる豊富な通信機能の開発経験に加え、28~60GHz帯を用いるミリ波通信、ローカル5Gに関するフロントエンド開発、環境構築も対応が可能です。
お客様が導入をお考えの環境・状況に応じて、各通信方式の特徴からメリットデメリットを考慮の上、特定の通信手段にこだわらず、最適なネットワーク構成の提案、最適な無線デバイスの選定を通し、通信機能および通信環境を実現します。

クラウド領域

インフォマティクス計算技術

ロボット領域(現場・現地)で取得するセンシングデータに対し、保有するデータサイエンス技術を駆使することで、クラウド上で最適解を導出し、ロボット領域へのアクチュエーションでフィードバックをかける最適化ソリューションで貢献します。
例えば、屋外運搬車両の経路または出発時刻の最適化、DR(デマンドレスポンス)対応、特定装置の劣化診断・寿命予測、などの開発実績があります。
さらに、保有する複数のスーパーコンピュータを連携する HPC(High Performance Computing)に、高速な無線通信手段と組み合わせることで、画像データ/点群データを含む膨大なセンシングデータを扱うリアルタイムシステムの構築も提案が可能です。

開発実績(一例)

ロボット領域

高精細3Dスキャン技術検証機
自動運転シミュレーション
薄型カスタム電源
水中インフラ点検ロボット
配送サービス向けロボット

無線通信領域

無線方式検討
カスタムアンテナ設計
有線部の無線化
ローカル5G(フロントエンド設計開発、解析、可視化)
60GHz無線通信装置(ecdi)

クラウド領域

最適経路生成

新技術への挑戦

要素技術開発

SLAM&ROS2制御

開発目標
  1. 1)ROS1→ROS2乗換え、ROS2ベースの自律走行ロボを具現化
  2. 2)SLAM&ROS2ソフトのパッケージ化、自走エリアの拡大
研究成果概要
  1. 1)開発環境をROS1→ROS2に移行し、自律走行ロボの具現化完了
  2. 2)周辺環境に応じて走行経路をリアルタイムに更新、障害物の自動回避性能を改善
  3. 3)SLAM自律走行システムを対象に、dockerを用いてパッケージ化を完了
  4. 4)他車種展開・低コスト化対応完了。自律走行可能なエリアの拡大を達成

現代制御と適応制御を用いた適応的振動抑制

開発目標
  1. STEP1:駆動系を有する装置におけるシステム同定ならびに適応的振動抑制制御に関する先行開発
  2. STEP2:適応制御によるモデル変化への追従。多軸制御への展開
研究成果概要
  1. ・現代制御と適応制御を用いた適応的振動抑制制御の理論構築を完了
  2. ・制御×運動×流体の多連成シミュレータを構築。流体解析にHPCを利用することで連成計算を効率化
  3. ・シミュレータで適応的振動抑制制御の制振効果を確認
  4. ・実機開発および適応的振動抑制制御の制振効果を実機で確認
  5. ・実機の展示会出展を完了
課題・今後の取り組み予定

制御計算時間が長い。事前計算が必須
非構造的誤差に対応できない
リアルタイムでの制御計算と実装の実現
ロバスト性やリアルタイムでのモデル再計算・予測

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