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大阪・関西万博2025 「大阪ウィーク」南河内LIVE ART EXPO
映像演出でアート作品展示イベントをサポート!

2025年9月16日、大阪・関西万博2025のイベント「南河内LIVE ART EXPO」において、大阪狭山市様のアート展示として、フォトアーティストの寅貝真知子さんのローレフォト作品を、パナソニック映像が演出面でサポートしました。

寅貝真知子さん

1980年大阪出身、関西学院大学文学部心理学科卒業。写真だけを素材に、日常の風景を幻想世界へと変えるローレフォトを制作。アールヌーボーや北欧神話に影響を受け、歴史と未来を踏まえ、時間と場所をつなぐ癒しの幻想世界を表現。2017年写真集『New Birth Unio Mystica』を出版。 2019年World Photographic Cup 日本代表。2017-2023年の間、毎年国際フォトコンテストIPAニューヨークでHonorable Mention。NHK『おはよう日本』をはじめ、産経新聞、読売テレビなどで紹介

ローレフォトとは

写真を素材として再構成し、色や質感で描くように表現する技法。日常を「もしもの世界」として描き出し、観る人に新たな視点を映します。すべて実際に撮影した写真だけを素材にしながら、異なる時間や場所を重ね合わせることで、現実には存在しないファンタジックな世界を描き出します。作品は架空の風景でありながら、実際の場所やものが組み合わされているため、人生の選択肢やパラレルワールド、時間を旅する作品となっています。

イベント概要

このイベントは、大阪南部に位置する隣接する6つの市町村が一体となり、それぞれの特色を活かしたアート作品を展示するものでした。今回協力させていただいた作品は、幅約7m、高さ約3mの空間を作り出し、映像化したローレフォトをプロジェクターで壁と床に投影しました。左右に設置した鏡によって映像が無限に広がる空間を演出し、観客はアートの中に没入する体験を楽しむことができる作品となっています。内容は、狭山池を舞台に、住民の皆さんのお話から感じた大阪狭山市の魅力をローレフォト作品として、過去から現在へとつなぐストーリー映像として制作されました。

当社の役割

今回のイベントにおいて、パナソニック映像は企画やプロジェクターの投影設計、映像システム、音響など、体験型映像空間づくりを全面的にサポートしました。私たちは以前から寅貝真知子さんとコラボレーションして作品を作りたいという想いを持っており、単に作品を観賞するだけでなく、寅貝さんの作品が持つ世界観や時間の流れを体験する場を提供したいと考えていました。床面にも投影を行うため、なるべく人の影が出ないようにとの要望があり、午前中のみの設営という制限の中で、6台のプロジェクターを迅速に設置できたのは、長年の経験が活きた結果です。今回、視界に広がるローレフォトの世界に没入できる企画が実現し、私たちの想いがひとつ叶ったと感じています。現地の模様をダイジェストで記録しましたので、ぜひご覧ください。

『天空の曼荼羅絵図 -眠れる水の都・大阪狭山市-』

寅貝真知子さんメッセージ

数年前にパナソニック映像さんの展示空間を体験し、「ここならローレフォトの世界に入る没入体験ができる!」と強く思っておりました。今回、大阪狭山市さんから万博で展示する作品制作のご依頼いただき、その夢が実現しました。取材や撮影を重ねる中で、世界最古のダム式ため池である狭山池の歴史や、人々が水と共に生きてきた姿を知りました。もし水が失われたらという想像から始まるストーリーに、水の尊さや過去から続く願いを、市内中学生の皆さんに書いていただいた夢の文字と共に作品に込めて、ローレフォトの映像化にチャレンジしました。VR空間ならではの体験を通じて、ご来場の皆様に狭山池の魅力と無限の広がり、水が循環する未来を感じていただけたら幸いです。

大阪狭山市公民連携・協働推進グループ様からのメッセージ

大阪狭山市は、大阪の南部・南河内地域に位置し、100以上のため池がある水と緑の豊かなまちです。東の羽曳野丘陵と西の泉北丘陵に挟まれた地として「狭山」と名付けられました。
市のシンボルは、現存する日本最古のダム式ため池として、「古事記」や「日本書紀」にもその名が登場する1400年の歴史がある「狭山池」で、春になると1300本もの桜が咲き誇り、大阪府内随一の桜の名所としても人気です。春には桜のライトアップ、市民の手で開催される市内最大のイベントの狭山池まつり、夏は花火、冬にはイルミネーションなど、市のシンボルである狭山池を中心にさまざまな市民活動が行われています。
今回の展示イベントは、大阪・関西万博を契機に、大阪狭山市の歴史や狭山池の魅力を多くの人に知っていただきたいという想いで企画しました。
フォトアーティストの寅貝真知子さんは、これまでも大阪狭山市を題材に様々な作品を創造されています。今回、寅貝さんの世界観で再構築された水の都“大阪狭山市”。その映像を、パナソニック映像様の技術力をお借りして投映することで、本当にその世界に入り込んだような、想像力膨らむ映像になっていました。また、市内の中学生にも協力を仰ぎ、将来の自分を想像した漢字1文字が動画の中で舞い上がります。
当日ご覧いただいた方には、現実の大阪狭山市に行ってみたいと思っていただけたのではないかと思います。春夏秋冬、狭山池は憩える空間となっています。ぜひ、お越しください。

イベントはたった1日でしたが、寅貝さんや大阪狭山市の皆様、来場者の方々から多くの喜びの声をいただき、暑い中での設営・運用が報われた気分でした。
映像演出と“何か”を組み合わせた新しい体験を、今後も仕掛けていきたいと思います!

プロダクショングループ 重松

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