
People #04 営業推進部
アジア大洋州・中国営業課
林 倍暉
Lin Peihui
2017年キャリア入社
中国市場の荒波の灯台役に。
言葉と文化の橋渡しを行う
私にしかできない仕事
競争が激しい中国市場で
生き残っていくために課された使命

中国市場は、欧州などの地域とは属性や経営環境が大きく異なります。国内に無数の競合プロジェクターメーカーがあり、強いコスト力とともに最新技術の追求も怠りません。「現在の世界の標準的な要求レベルが、中国では2年前に求められていたスペックであった」ということも珍しくないほど、中国はニーズの変化や波が世界のどこよりも早くて大きいんです。
このギャップの中で私が大切にしているのは、市場の最新動向を早く正しく把握し、関係部署へ伝えることです。日頃から地域統括会社と密に情報の連携を図り、お客様や代理店に直接訪問する中で、市場の状況やニーズを正しく把握することを心がけています。「これがなくては中国では生き残れない」という機微な情報をいち早くキャッチし、説得力のある情報として、いかにスピーディーに社内へ展開できるかが、その後の勝敗を分けると考えています。
当社の付加価値を
中国市場にフィットさせる
私だからこその強み

中国市場の激しい競争の中で私たちは「2つの価値」で勝負しています。その1つは品質へのこだわりです。中国の国産ブランドは開発スピードこそ他に類を見ないほど速いものの、長期使用という点で見ると必ずしも競合優位であるとは言えません。そのため、価格優先で購入されても、最終的には当社に戻ってきていただけるお客様が少なくありません。
もう1つは顧客との共創です。お客様と一緒にアイデアをカタチにしていくことで、より価値の高い商品やサービスが生まれると私は考えています。日頃の交流から課題や要望を正しく理解し、現行の商品から可能な限り改善します。仮に難しければ、次期商品での反映を目指します。こういったキャッチボールを大切にしているからこそ、競争はとても激しいですが、中国での事業が今も成り立っています。
私の強みは、複数の言語を駆使し、様々な職場で多種多彩な経験を積み重ねたことです。工場での経験があるので、日本と中国にある工場のモノづくりがわかり、事業部の海外営業の経験から、営業の最前線の感覚も持ち合わせています。だからこそ「このタイミングでなければ間に合わない」「今対応しなければ失注する」などグローバルな連携が重要な業務フローを理解した上で、経営的に、そしてお客様にとって最適な答えへと導くことができるのです。これは私にしかできないことでしょう。
中国市場での未来を占う
たった1年で成し遂げた
巨大プロジェクト

2024年から約1年かけて、私自身が大きく関与したプロジェクトがありました。それは中国現地の工場で、当社のハイエンド商品が生産できるように、高度なモノづくりと技術の移管を実現することでした。中国政府が主導する大型案件は「Made in China」の制約やこだわりが強く存在します。従来、ハイエンド商品は日本でしか生産していないため、入札にすら参加できない状況でした。
生産移管には通常2〜3年かかるところを、1年で立ち上げるプロジェクトだったため困難な場面が何度もありました。その中で私の役割は一貫して「なぜこれが必要か」を全メンバーに説明し、市況感を伝え、「早く実現しないと未来がない」と熱意を込めて伝え続けました。そういった全員の想いと努力で、2025年7月に移管プロジェクトは完遂でき、これからはさらに販売を伸ばしていくフェーズに移っていきます。
他には、四川(シセン)省パンダワールドのイマーシブ空間プロジェクトも印象的でした。非常にタイトなスケジュールでしたが、関係各所が柔軟に対応してくれたおかげで、なんとか納期に間に合わせることができました。納品後に、成功事例のかわいいパンダの映像を社内で共有すると、みなさんが嬉しそうに見てくれました。
これらの経験から、「営業ひとりだけでは何もできませんが、お客様の想いを絶えずに各部署に発信し、自発的に協力してくれるようにみなさんの心を動かしていく。そこで出た成果を共有し、みんなで喜びを分かち合えることは、営業にしかできない大事な役割である」と改めて実感しました。
国籍は関係ない。
そんな当たり前が根付くのも
大きな魅力

この会社の好きなところの一つは、国籍の壁を特に意識することなく仕事ができるところです。当社ではグローバルな環境が当たり前。外国人だからと特別扱いされるのではなく、一人のチームメンバーとして自然に接してくれるのは、等身大でいられる嬉しさがありますね。
プロジェクター事業の売上の8割以上は海外で、社員数も実は海外拠点の方が多い。だからグローバルな考え方で仕事をすることが、この会社にとっては普通なのだと思います。職場にも様々な国籍の社員がいますが、みんながその国に関連した仕事をしているわけではありません。その人が何をしたいかが尊重され、好きな仕事をさせてくれます。
面白いのは、多くの同僚が外国の文化に強く関心があることです。例えば、新しい仲間が来ると、その国の言葉で挨拶しようとしてくれます。この辺りは日本のおもてなし文化が良い方向に作用しているのかもしれません。商品知識が全くなくても、たくさんのプロジェクター大好き人間(先輩たち)が、「遠慮せず何でも聞いてよ!」と親切に接してくれます。
この当たり前が、私にとっては何よりも心地が良く、私らしく働ける要因の一つになっています。
