大規模プロジェクトで誰も混乱しない、全体像が「視える」アーキテクチャを創造する。

プロジェクトストーリー

#Engineering#入社6〜10年以上#キャリア入社#札幌拠点

PROFILE
2015年に中途入社。入社後は、電子マネー決済アプリの設計開発などを担当。現在は公益事業の配達員に向けた、業務用携帯端末で作動するソフトウェアの設計に携わっている。

配達員がもつ専用端末を、スマートフォンに変える

私は現在、公益事業の配達員の方々がもつ業務用携帯端末に搭載されるアプリケーションの全面改修プロジェクトに携わっています。具体的には、これまで専用の端末上で扱われていたシステムを、機能のアップデートがしやすいスマートフォンアプリに移行させることがミッションです。

この案件は、マルチベンダで多くのステークホルダーがいる、サービスインまで長期にわたる大型プロジェクトです。開発にあたっては、単にアプリケーションをマイグレーションするだけでなく、プッシュ通知などの新機能を加えるなど、ユーザーにとっての使いやすさ(UI/UX)の向上も行っています。

こちらに私はパナソニック システムデザインの「開発リーダー」というポジションで参加し、当社が担当する機能の開発に加えて、アプリケーション上で動く各機能を繋ぐ全体の設計にも初めて挑戦しています。

リリースは来年以降を予定していますが、多くの方々に使っていただくことになるものですので、やりがいと責任感の大きさを同時に感じながら業務にあたっています。

100人の目線を1つにする新しい開発環境を設計する

これまでのキャリアでは、大規模プロジェクトの中にある一部分の機能の設計を担当することが多かったのですが、今担当している案件では、アプリケーション全体の設計にも携わることになりました。マルチベンダ且つ、およそ100名規模のエンジニアで並行開発を進めるにあたり、どのような設計と開発環境があれば効率的な開発と高品質が実現できるのかを検討し、経験のないプラグインや新しいツール活用に挑戦しました。これにより、生産性に直結するエンジニアの作業軽減とテスト容易性を確保することができたと思います。未だに初めての連続ですが、エンジニアとしてのステップアップを実感できています。

転職が、エンジニアとしての視野を拡げてくれた

前職でもITエンジニアとして設計や開発に携わっていました。しかし当時はシステム開発のフェーズでいう「詳細設計」という工程以降しか任されないことがほとんどで、新しいシステムを作るうえで大きな裁量がもてる「要件定義」から入れたことはほとんどありませんでした。それが一転、当社への転職後は要件定義からリリース前のテスト工程まで、手がけるシステムの最初から最後まで、一貫して見届けられるようになりました。

また案件の種類についても、入社から7年余りの間でWeb、スマホアプリ、AI、クラウドなど多岐にわたる技術に触れる機会が持てています。いろいろな技術に触れ、エンジニアとしての視野を大きく拡げることができました。

直近では、開発と運用を常に連携させながら作業を進める「DevOps」という手法を取り入れた設計に強く興味を持っています。品質は担保しながらもエンジニアにかかる負担が少なく、リリース後の運用もスムーズに行えるようなシステムを設計していくことが今後の目標です。

わたしにとって「その先」を創るとは。

自分がこれまで経験してきたノウハウや進め方に捉われすぎることなく、必要に応じて新しい技術やツールも積極的に取り入れながら、プロジェクト全体の生産性を上げていくことを目標にしています。1つのプロジェクトで成功事例ができれば、今後の別プロジェクトでもその手法を応用できるという意味でも、「その先」に繋がる試みができていると捉えています。