- PROFILE
- フェリス女学院大学 国際交流学部 国際交流学科出身。文系出身だが、ITの将来性に惹かれてシステム開発に携わることを志し、入社。二度の産育休を経て、現在はプロジェクトマネジメントのコンサルタントとして活躍中。
未経験で飛び込んだシステム開発の世界
学生時代は文系学科専攻だったのですが、なんだか漠然と「これから社会を引っ張っていくのはITに違いない!」という思いがあって、当社に入社しました。もちろん当初は開発のノウハウなんて何も持っていません。とにかく周りに教わりながら一つひとつ覚えていきました。初めて携わったのは大学の遠隔授業システムづくり。2001年当時まだ一般的でなかった遠隔授業を、自分の手で形作っていく手応えがうれしかったですね。まさに入社時に期待していた、ITの将来性を感じられるプロジェクトでした。一方でやはり、手探りで進めていく開発は本当に大変で……。とにかく常に目の前のタスクをこなしていくこと、テストを通じてプログラムが決められた通りに動くよう、課題を解決することにかかりきりだったので、システムのほんの一部しか理解できていないために、大事なことを見落としているのではないかという課題を感じたんです。そこから「もっとシステム開発の全体のフローがわかるようになりたい」と考えるようになりました。
プロジェクト全体を見渡す力をつけた
次のプロジェクト(地域防災無線システム)では、PL(プロジェクトリーダー)を担当しました。いま振り返っても、けっこう大胆な抜擢というか、よく任せてもらえたなと思いますね。PLの仕事はスケジュール調整や進捗管理をすることで、一言でいえばプロジェクト全体の責任者。またしても周りに助けてもらいながら、少しずつ進め方を理解していきました。プロジェクト推進においては、管理だけでなく設計やテスト実施も兼任していて本当に忙しかったですが、早いうちから少し高いところからの視点というか、広く見渡す経験をさせてもらえたのはすごくラッキーでしたね。この時の経験が、現在のポジションでの仕事にも役立っていると思います。
自分だからこそできるPMOの仕事
そして現在、プロジェクトマネジメントのコンサルタントとして、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)という立場でお客様組織におけるマネジメントの課題解決、改善、強化のご支援をしています。
よくあるのは、責任者層と現場(プロジェクト)の認識や温度感のズレ。原因はプロジェクトの運用状況が可視化されておらず、情報が又聞きになっていたり、報告の粒度があっていなかったりさまざまです。こういった構造や仕組みの課題はプロジェクトの外側から見たほうがよく捉えられます。
PMOとして働く上で一番気をつけていることは、常に現場に寄り添った支援を実行すること。かつて体当たりで開発を経験した私だからこそ、それぞれの考えを持って必死に開発に取り組んでいるエンジニアやPLに寄り添えると思っています。