AIによる映像解析技術から、「その先」を創るヒントを生み出す。

プロジェクトストーリー

#Engineering#入社11年以上#新卒入社#新横浜本社

PROFILE
プログラマーとして携帯電話アプリの開発などを経験した後、画像解析を行う研究開発プロジェクトに参画。産休・育休を経て、現在はカメラ映像をAIを用いて解析するシステムの開発に携わる。

AIカメラを使って、人の流れを見える化する

私が所属するプロジェクトでは、カメラ映像をAI(人工知能)で解析するシステムの開発を行っています。具体的には、カメラを設置した地点の人流をAIカメラで定点撮影することで、「来場者の属性(性別・年代など)」「人々が足を運ぶルート(導線)」「行動の傾向」などの情報を自動的に集計し、データ化することができます。

実際の活用シーンとしては、イベント会場やショッピングモールなどの大型商業施設などを想定しています。イベントや商業施設の運営者がシステムから得た来客データを読み取ることで、例えば「人流が少ない場所に人を呼び込むため」あるいは「商品を手に取ってもらいやすくする陳列方法を検討するため」などのアイデアに役立てていただくことを考えています。システムを通じて、お客様もまだ気づいていない隠れた課題をあぶり出し、より良いビジネス戦略へと落とし込むきっかけにできるような新しいソリューションを目指しています。

技術者目線からでも自信をもって薦められるシステムを

AIによる映像解析システムは今、リリースに向けた実証実験を行っている段階です。5名ほどのチームメンバーと全国の協力いただけるイベント会場へ出張し、カメラを置いて映像を撮りながらシステムの性能を確かめています。実証実験を行うとオフィスでは見えなかった新しい課題や改善案が見えてくることも多く、より精度の高いシステム開発のためにとても大切な工程となります。

本格的なリリースに向けて、人の顔や行動を機械が認識する検知精度の面ではまだ向上させられる余地があると考えています。いくら画期的なソリューションを提供できる仕組みがあっても、肝心の精度面が悪ければお客様の期待に応えることはできません。私自身が直接お客様と相対することは少ないのですが、それでも「自分でもお客様に自信をもっておすすめできる水準のシステムを作り切りたい」という思いが強く、実証実験のフィードバックを参考にしながら細かい調整を重ねています。

目指したのは「職人」自分の武器は、自分で身につける

学生時代は地学専攻で、IT系の知識や経験は全くありませんでした。それでも社会人になったら、自分で技術を磨きそれを武器とする「職人」のような働き方をしてみたいと強く思い、ITエンジニアの道を選びました。

社内ではよく「10年後も使える技術を身につけよう」と言われます。前提知識がなかった私にとって、最初は覚えるべきことをがむしゃらに学ぶ毎日でしたが、それ以降は「そもそもプログラムはどうして動くのか」といった根底を理解すれば、扱う言語やツールが変わっても柔軟に扱えることがわかってきました。出産や育児で現場を一時離れた時期もありましたが、一度自分のものにした知識や技術のおかげで、復職時も自信をもって仕事に戻ることができました。

ITは技術の進歩や移り変わりが特に激しいと言われますが、当社で学んできたことは簡単に色褪せるものではありませんでした。学生時代に思い描いた「技術を武器にした働き方」をある程度は体現できているという手応えをもっています。

わたしにとって「その先」を創るとは。

手がけるシステムがどう使われるかを考え、責任をもって開発に臨むことです。自分だけが良いと思うプログラムを書いても、それは自己満足の領域を出ません。自分がお客様と直接接するポジションかどうかは関係なく、プロジェクト内の全てのメンバーが「使う人のこと」を想って仕事をすることが、お客様のビジネスにとっての「その先」を切り拓くことにも繋がると信じています。