- PROFILE
- 山口県出身。新卒では半導体会社に入社し、お客様の商品開発に携わる。2007年に、当社に転職(当時:パナソニックCCソフト株式会社)。現在はシステム技術部の技術総括として、ドローン事業に従事。
最初の入社理由は、「前職の経験を活かして福岡で働きたい」だけだった
新卒で入社したのは、神奈川県の総合電機メーカーの半導体会社。マイコン応用部隊として、マイコンを採用頂いたお客様の商品開発立ち上げを行っていました。IH調理器、血圧計、健康器具、ビデオカメラといったさまざまな商品でマイコン専門家・会社代表としてパナソニックグループを中心としたお客様の開発現場でオンサイト支援した経験から、組み込み技術、折衝スキルを磨くことができました。しかし、子供ができたことを機に家庭と両立できる環境を求め、地元に近い福岡県の企業への転職を決意。当時は拠点が福岡県のみだった、パナソニックCCソフト株式会社(現:パナソニック システムデザイン)に入社しました。入社後は福岡で通信機器や電話交換機のソフトウェア開発に従事していましたが、中国の大連での100名規模の技術支援や、携帯基地局の開発のマネジメント、新横浜での公共インフラ開発部門の組織マネジメント、新規事業の立ち上げ、名古屋の車載システム開発拠点を福岡へ移行など、さまざまな場所で、さまざまな業務に携わってきました。
ドローンが人命を救う時代が、目前まで来ている
2020年にドローンの新規事業がスタートしました。既にドローンを使った農薬散布や、ソーラーパネルやプラントの点検など、ドローンを活用した事業は世の中に存在していますが、今後は目視外(=遠隔)での操縦で、物流や災害の対応ができるソリューションが求められます。ここで重要となるのが、国が定めるドローン飛行の4段階の要件(=社会実装)です。レベル1は【目視内での飛行(空撮など)】、レベル2は【目視内での自動飛行(農薬散布など)】、レベル3は【無人地帯の目視外飛行】、レベル4は【有人地帯の目視外飛行】と段階があり、現在許可されているのはレベル3まで。レベル4の実装に向けて、当社では遠隔でドローンの位置情報や状態、見た映像を記録できるシステムも同時に作っています。実装が認められれば、有事があった際の被災者探索・人命救助や市街地のパトロールなどにもドローンが活用できるようになります。
最先端技術であるドローンから、さらにその先へ
2022年6月に、レベル4の実装を進める一貫として“ドローン登録システム”が施行され、ドローンへのナンバープレートの添付が義務付けられました。そこで、高く飛んだドローンのナンバーを地上でも確認するため、地上に電波でリモートIDを発信できる外付け機器を協力会社と共に開発。これをライセンスビジネスとして事業化しました。多くのシステムが飽和する中で、ドローンはまだまだこれから。ドローンを駆使することで、より豊かな世の中を創れると考えています。また、私が心掛けていることは、「人間ではできない難しいことに挑戦していくこと」。既に次の事業の検討も進めており、まだ形にはなっていませんが「当社のコア技術とは?」「それが活かせる事業とは?」という観点で新事業を考えていきたいと思っています。
入社当時は、組織のマネジメントから新事業の企画まで、こんなにも色々な経験ができるとは思ってもみませんでした。