安全支援
見通しの悪い交差点や単路など、事故多発地点に設置し、車や自転車、歩行者などの交通参加者に、無線やLED表示によって衝突リスクを通知することで回避行動を促し事故やヒヤリハットを減らす。
パナソニック システムネットワークス開発研究所のスマートモビリティインフラは、LiDAR・FIR・AIカメラ・全方位映像の4種センサーを搭載した「ITSスマートポール」で交差点周辺の必要な情報を漏れなく検知。専用Band無線が物標ID・位置・速度を車両へ瞬時に送信し、自動運転の判断を補完します。衝突リスクが高まるとLED表示板が歩行者やドライバーに適時警告。モビリティプラットフォームがポール稼働と交通流を常時監視し、事故・ヒヤリハット映像を自動保存。既設電柱や街灯へ後付けでき、低コスト・短工期で段階的な導入が可能なため、「安心で自由で持続的な交通社会」を加速します。
ITSスマートポールがセンサー・LED・専用無線を統合し、
モビリティプラットフォームで機器監視と交通流分析をワンストップで提供
ITSスマートポールにはLiDAR・FIR・AIカメラ・全方位映像の4種センサーとLED表示板、専用Band無線を一体実装。交差点やバス停で取得した位置・速度データを車両へ直接送信し、衝突リスクを演算してLEDに適時表示します。クラウド側ではポール稼働と交通流を常時監視し、事故・ヒヤリハット映像を自動保存。分析結果は交通施策や自動運転評価に活かせるため、自治体とOEM双方に価値を創出します。
LiDARの距離精度、FIR の夜間検知、AI カメラの属性判定、全方位映像の俯瞰視点。4 種のセンサーを一本のITSスマートポールに集約。車載センサーが拾いにくい対向直進車や歩行者まで検知し、物標 ID・位置・速度・進行方位を高頻度で更新します。この仕組みで自動運転は運行設計領域を拡大でき、一般車や歩行者も余裕を持って減速・回避できる環境を実現します。
ITSスマートポールと車両は公衆回線を経由せず、ITS専用Bandで直接通信。通信干渉の少ない帯域を使うため、混雑時でも遅延を抑え、衝突回避に必要なリアルタイム性とセキュリティを両立できます。V2V(車車間)通信とも併用でき、各車載ユニットの負荷を最小化しながら交差点全体の状況を高信頼で共有。受信データは自動運転の判断ロジックに即反映され、安全性と走行効率を向上させます。
ITSスマートポールが算出した衝突リスクに応じ、LED表示板に「車両接近中」や「飛び出し注意」などのピクトと文字を適時表示。視覚的警告は歩行者や自転車にも届き、ブレーキタイミングを均一化してヒヤリハットを低減します。昼夜・天候を問わず高輝度で表示でき、狭い生活道路や観光地でも有効。警告ログはクラウドに保存され、後追いの安全対策にも活用可能です。
ITSスマートポールは既存の電柱・街灯・高架下・建物壁面に取り付けられるコンパクト設計。土木工事や新設基礎が不要なため、景観への影響を抑えつつ導入コストと工期を大幅に削減します。自治体は試験導入から本格展開まで投資リスクを軽減し、自動運転ベンダーは最小限のインフラ追加でサービス領域を拡大できます。
豊田市の見通しが悪い生活道路交差点に ITS スマートポールを導入。センサーが優先道路を通過する車両・歩行者を検知し、非優先側に設置したLED表示板で「接近注意」を発光してドライバーへ適時警告しました。表示後はドライバーが減速・一時停止しやすくなり、ヒヤリハット件数の低減と交差点通行の安全性向上が確認されています。
非優先側ドライバーは優先道路の接近車両を視認しづらく、不注意や漫然運転などによる出会い頭事故やヒヤリハットが発生。従来の一時停止標識に加え、事故リスクの高い時に適時通知する方法が必要でした。
ITSスマートポールが優先道路の車両を検知し適切なタイミングでLEDに表示。危険接近を早期に可視化することでドライバーの減速・停止行動が促進され、交差点進入時の出会い頭リスクを低減しました。
大阪・関西万博において、自動運転バス・舞洲万博P&RシャトルバスにITSスマートポールを提供。舞洲ー夢洲間のバスルート上の複数の交差点において自動運転車両の認知情報をリアルタイムに補完することで円滑な走行を支援しました。
現在の自動運転車両の車載センサを用いた空間認知能力では、見通しの悪い無信号交差点や合流地点において、一般車両の速度などによって判断ができなくなる場合があり、円滑な交通の妨げとなるおそれがありました。
ITSスマートポールが車載センサの死角や遠距離の一般車両を検知し、路車間通信によりリアルタイムに通知することで一時停止からの発進や側道からの合流をより円滑に行えるようにしました。
見通しの悪い交差点や単路など、事故多発地点に設置し、車や自転車、歩行者などの交通参加者に、無線やLED表示によって衝突リスクを通知することで回避行動を促し事故やヒヤリハットを減らす。
自動運転車の車載センサーの死角や検知範囲の情報を通知することで単独では安全性の担保が困難な通行可能にしたり(運行設計領域拡大)、徐行や停止操作を減らしたり(運行効率改善)する。
道路の交通量や実勢速度、天候(視程)、路面状態を検知・収集し道路管理や渋滞緩和に資する情報を提供する。
災害時に継続運用可能な機能を備え、被災者に対して災害情報や避難情報を提示したり、電源、通信回線といった環境を提供したりする。
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