工場の電波環境を改善!
電波の可視化&解析サービス
電波の可視化&解析サービス
無線サーベイ、構造物モデル化、シミュレーションで電波環境を改善
「工場で電波環境が悪く、作業中のAMR(自動走行搬送ロボット)が戻ってこないことがある」といった課題はありませんか。当社では電波がつながらない問題について、電波伝搬シミュレーションを行い、改善案を提案しています。
今回ブースでは、6面アンテナを搭載した無線サーベイ装置を展示しました。6面アンテナは立方体となっており、Wi-Fiや5Gなど様々な周波数をどの面でどのくらいの強さの電波を受けたかがわかるため現場の課題をより詳細に解析できるのがメリットです。
6面アンテナで現場の電波環境を測定した後に、電波伝搬シミュレーション評価を行うため現場のモデル化を行います。現場については図面やCAD図があれば手動でモデル化できますが、ない場合でも3Dスキャナーの測定データからCADモデルを生成可能です。
そして測定データと作成したモデルをもとに、電波伝搬シミュレーション上で現場の電波伝搬環境を詳細に再現します。その後、Wi-Fiのアクセスポイントの設置位置を変更したシミュレーション評価を行うことで、アクセスポイントの位置の最適化や無線機の性能改善検討を行います。


倉庫や工場など、様々な環境での実績多数
今回の展示会では、様々なご相談をいただいています。「課題はある程度分かっているので、シミュレーションのみ実施してほしい」「より詳細な3Dモデルを作りたい」など、お客様のご要望に応じて、柔軟に対応しています。
様々な無線機の実測やシミュレーション評価で蓄積した技術で、倉庫や工場など、様々な環境で測定し、解析した実績があります。電波環境の改善に取り組むお客様はぜひご相談ください。
(説明員:無線ソリューション部 金浦諒平)

イベント資料はこちらからダウンロードできます
「 第9回スマート工場EXPO」で出展しました「電波の可視化&解析サービス」「長距離無線通信装置(60GHz)」「工場内の作業者の安全を支援-3Dリアルタイムセンシング-」「工場内の作業者の安全を支援-ご要望に応じた画像AI機能の設計&エッジ実装」のパネルデータは、こちらからご確認いただけます。
危険エリアを高精度に検知
工場内の作業者の安全を支援 3Dリアルタイムセンシング
工場内の作業者の安全を支援 3Dリアルタイムセンシング
工場に精緻なバーチャルフェンスを設置
工場内で作業者の安全を検知するための技術として、画像等の2Dセンシングがよく使われます。しかし複数のロボットや人が混在すると接近検知が困難であったり、安全領域が広すぎて近づくだけでロボットが停止して作業効率が低下したり、といった問題があります。
今回ご紹介したのは、空間全体をリアルタイムで3Dスキャンすることで、常に動く人とロボットの距離を監視する3Dリアルタイムセンシングの技術です。
ブースでは機器の付近に危険エリアを仮想で設置し、手を近づけるとアラームが鳴るデモを実現しました。3台の3Dセンサーを設置し、3㎡の空間をスキャンして3D点群化しています。写真にある赤い土管のようなイメージの部分が仮想空間上に作った安全柵で、私たちがバーチャルフェンスと呼んでいるものです。バーチャルフェンスに手を近づけてみると、アラームが鳴ります。アラームが鳴ることでロボットを停止させたり、速度を落としたりといった利用を想定しています。


高精度の位置合わせを実現、独自のキャリブレーション方式
写真にある赤い土管は中が空洞になっています。今回のデモでは空洞の部分に手を入れた場合は危険エリアではないため検知しないようにしました。3Dセンシングではこのような狭い範囲で任意の形状のバーチャルフェンスの設定が可能です。
3Dセンサーは、複数設置すると点群の位置合わせが難しいというのが従来の課題でした。当社の独自方式によるキャリブレーションでは、高精度な位置合わせが可能となっています。
死角が多いため2Dのセンシングでは検知できない、手元だけなど狭い範囲に危険エリアを設定したい、高精度に柔軟に検知したい、などの課題をお持ちのお客様は、ぜひご相談いただきたいと思います。
(説明員:AIソリューション部 香林誠)
AIカメラで手軽に安全対策
工場内の作業者の安全を支援 画像AI機能の設計&エッジ実装
工場内の作業者の安全を支援 画像AI機能の設計&エッジ実装
全方位カメラで広範囲を高精度で検知
今回の出展では、天井に独自AIを搭載した全方位カメラを取り付けて、フォークリフトと人との接近を検知した時、モニターにアラームをリアルタイムで表示するデモを行いました。
この技術は全方位の歪んだカメラ映像でも高精度に検出できるのが大きな特徴です。一般にAIの検知精度を高くするには大量の学習データが必要です。特に全方位カメラのように特殊な画像は収集するのが難しく、精度が出にくいという問題がありました。そこで当社ではCGで学習データを作成したり、少量の映像データをアノテーションしてデータを増やしたりして精度を出しています。
デモで設置した全方位カメラは、半径5m~10mの範囲で検出できるようにAIが学習しています。こうした広範囲を撮影できる全方位カメラを活用することで、カメラの設置台数を少なくし、安価にシステムを構築できるのもメリットの一つです。
またAIはハイスペックのPCで処理することが多いのですが、カメラのAIチップ上に搭載することで、コストを抑えるだけでなく映像データの漏えいを防ぐこともできます。


2025年度にはAIカメラアプリを発売予定
当社は画像AIの方式開発を得意としています。今回ご紹介したデモ以外にも、人の画像から骨格を推定して行動解析する、電子基板や食品の外観検査で異常を検知する、といった機能に対してお客様のニーズに応じたカスタム開発を行っています。
また2025年度にはAIカメラアプリの発売を予定しています。今回デモをした機能に加えて高精度な解析能力を備えたAI機能を搭載する予定です。こちらも期待していただければと思います。
(説明員:AIソリューション部 竹中慎治)
工場内でAMRのルートを最適化
NVIDIA Omniverse™&群制御アルゴリズムシミュレーション
NVIDIA Omniverse™&群制御アルゴリズムシミュレーション
デジタルツイン上でシミュレーションを確認
今回の出展では、NVIDIA Omniverse™を活用した群制御アルゴリズムのデモを実施しました。Omniverseは、工場のレイアウトを作成・変更する際によく使用されているデジタルツイン・プラットフォームです。デジタルツインとして工場が仮想空間に再現され、鮮明な映像で確認できるのがモニターからでもわかっていただけると思います。
群制御アルゴリズムは当社の技術で、複数の搬送ロボットの高効率な搬送を実現します。実際に工場でAMRやフォークリフトを自動運転する際は、出発点と到着点の経路上に人や別のAMRが移動していたり、荷物が散乱していたりします。衝突は避けなければなりませんし、必要以上に遠回りすると作業が非効率になります。
群制御アルゴリズムは、こうした障害物にぶつからないように、各々がゴールにたどり着くまでのルートを最適化する技術です。Omniverseとシミュレーションと組み合わせることで、アルゴリズムを実行した結果がリアルな映像で確認できます。


Omniverseの支援や群制御アルゴリズムのカスタマイズにも対応
当社ではOmniverse導入のノウハウが蓄積されているため、Omniverse単独の導入も支援可能です。また群制御アルゴリズムを単独で利用することもできます。群制御アルゴリズムはお客様の環境に合わせてカスタマイズ可能です。
来場いただいたお客様からも、Omniverseの高精度の可視化に大きな反響がありました。非常に優れたツールなので、群制御アルゴリズムと組み合わせて効果的に活用いただければと考えています。
(説明員:AIソリューション部 香林誠)
障壁の多い工場でも無線接続を実現
60GHz長距離無線通信装置(ecdi)
60GHz長距離無線通信装置(ecdi)

置くだけで屋内外の様々な場所に通信環境を作る「ecdi(エクディ)」。小型の通信機同士を免許不要・低干渉の60GHz帯のミリ波で接続することで、有線LANと同等の速度で通信できます。LANケーブル接続による中継機を設置することにより、工場のような障壁の多い環境でも活用できます。
まとめのメッセージ
Factory Innovation Week全体で期間中約87,000人もの方に来場いただき、当社のブースでも多くのお客様にデモを体感していただきました。様々なデモを実施することで、お客様のニーズや課題を伺うことができたのだと思います。こうしたお客様の声を今後の開発に反映していきたいと考えています。